ネームサーバー反映前にサイトの表示確認をする


サイトを移転させた場合や、新規にサイトを立ち上げた場合、ウェブサイトが正常に表示されるか早く確認したいがネームサーバー(DNS)の反映待ちになることがあります。

そんな時、ネームサーバーの反映を待たずして確認する方法を紹介します。

この方法は、レジストラ側でネームサーバーをDreamHostのネームサーバーに変更する前に確認したいという方でも利用できます。

方法は次の2通りあります。

それでは、早速、上記2点の設定方法を記載していきます。

DreamHostのネームサーバーに直接アクセスする

通常ウェブサイトにアクセスする際は、自分が利用しているプロバイダーのネームサーバー経由でIP Addressを取得し、ウェブサーバーにアクセスします。

しかし、今回はそのプロバイダーのネームサーバーにまだDNSの設定が浸透していない、もしくは設定前の確認なので利用できません。当然、IP Addressも取得できないのでウェブサイトにアクセスすることができません。

それを回避して、ウェブサイトにアクセスする方法がこの方法です。

自分が利用しているプロバイダーのネームサーバーにはまだDNS設定が浸透していなくても、DreamHostのサーバー上にあるネームサーバーにはドメインをDreamHostに登録した時点で設定がされます。

よって、自分が使用しているパソコンのネームサーバーの設定をDreamHost上のネームサーバーに直接アクセスするように変更します。

※注意点
この設定を行うと、DreamHost上のネームサーバーに登録されているドメインに対してのみしかアクセスできなくなります。例えば、Yahoo!のホームページ「http://www.yahoo.co.jp/」にアクセスしたくてもDreamHost上のネームサーバーに登録されていないので、IP Addressの取得ができずアクセスはできません。

一部の外部サイト登録されておりアクセスできるところもあるのですが、基本的にはできないと考えてもらった方がいいです。

よって、確認が終わり次第、設定を元に戻すことを忘れないようにお願いします。

1. 使用PCの「ネットワーク接続」画面を開く
「ネットワーク接続」画面の開き方は、使用しているOSのバージョンによっても異なります。下記は、Windows8.1の場合で記載していますが、分からない方はネットで検索するとすぐに見つかると思います。

Windows8.1の場合、画面左下のWindowsロゴをクリックすると見つけることができます。

network_connection

2. イーサーネットのプロパティ画面を開く
ネットワーク画面が開いたら、使用しているイーサーネットを選択し、右クリックします。そうするとリストの中に『プロパティ』があるので選択してください。

ethernet_setting

3. IPv4のプロパティ画面を開く
イーサーネットのプロパティ画面を開いたら、次に『インターネットプロトコル バージョン4(TCP/IPv4)』を選択し、プロパティボタンを押してください。

ethernet_property

4. ネームサーバーの設定を行う
インターネットプロトコルバージョン4のプロパティ画面を開くと、下図の様な画面が開きます。

デフォルトでは、『DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する』が選択されていると思いますが、これを『次のDNSサーバーのアドレスを使う』に変更してください。そうすると、『優先DNSサーバー』と『代替DNSサーバー』アドレスが入力できるようになります。

ここにDreamHostのネームサーバーアドレスを入力します。DreamHostのネームサーバーアドレスは次の3つがあります。この3つの内、任意の2つを登録します。(1つでも可)

 ns1.dreamhost.com 66.33.206.206
 ns2.dreamhost.com 208.97.182.10
 ns3.dreamhost.com 66.33.216.216

ethernet_propertyv4

登録が終わったら「OK」ボタンを押して終了です。確認が終わったら設定を元に戻すことを忘れないようにね。

ネームサーバーを利用せずアクセスする

前述した方法は、DreamHostのネームサーバーに直接アクセスする方法でしたが、今回はネームサーバー自体にアクセスは行いません。

では、どうやって
ウェブサイトのIP Addressを取得するのか?

自分のパソコンにドメインとIP Addressの紐付け設定を行い、そこを参照するようにします。ようは、ネームサーバー自体を自分のパソコン内に置くようなイメージです。

それには、『hosts』ファイルというものを利用します。

実は、Windowsはドメインにアクセスする際、まずはこの『hosts』ファイル内の記述を確認しにいきます。そして、hostsで名前解決ができなかった場合は、次に設定されているネームサーバーにアクセスし名前解決を試みるという流れで動作します。

よって、このhostsファイルに下記のようなドメイン名とIP Addressの紐付けを1行記載してやります。

 domainname.com 111.222.333.444

そうすると、ブラウザで「http://domainname.com」にアクセスすると、ネームサーバーにアクセスせずに即「111.222.333.444」というIP Addressに対して接続を試みます。

前回の方法と違い今回の方法は、設定を戻さなくても他のサイト(Yahoo!など)にアクセスできるという点です。何か調べ物をしながらする場合は、こちらの方法の方が便利ですね。

今回の設定で必要になってくるのが、次の2点です。

  • IP Addressの確認
  • hostsファイルに記述

まずは、自分が使用しているドメインに紐づいているIP Addressを知る必要があります。そのIP Addressの確認は、DreamHostの管理画面から行うことができます。

1. Manage Domains画面を開く
DreamHostの管理画面にログインし、Main Menuから『Manage Domains』画面を開いてください。

nameserver1

2. ドメインのDNS画面を開く
Manage Domains画面を開く登録されているドメイン一覧が表示されます。対象ドメインの下にある『DNS』のリンクをクリックしてください。

nameserver2

3. IP Addressを確認する
DNS画面を開くと画面下部の方に下図のようなDNSレコードが表示されます。その中の「WWW」が表示されている行のIP Addressを確認してください。このIP Addressが対象ドメインに紐づいているものになります。

nameserver3

これで、IP Addressの確認は終了です。引き続き、hostsファイルの設定に入ります。

4. hostsファイルを開く
hostsファイルが格納されている場所はOSによって異なります。私のWindows8.1の場合は次のフォルダに格納されています。分からない場合は、ネットで調べると格納場所がすぐに見つかると思います。

HOSTSファイルが保存されている場所
C:\Windows\System32\drivers\etc\

また、OSによっては、「hosts.smple」や「hosts.sam」といった拡張子が付いている場合があります。これはサンプルファイル扱いにされ、動作しないので拡張子を外し「hosts」となる様にして下さい。

5. hostsファイルに追記する
hostsファイルをメモ帳などのテキストエディタで開きます。そして、先ほど確認したIP Addressとドメインを追記します。既に他にも記載がされている場合は、最下部に追記して頂いて結構です。

nameserver4

ファイルを保存したら設定は完了です。

何か不明な点があれば問い合わせフォームからご連絡ください。
参照ありがとうございました。

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